心が脳を変える

FPN-心が脳を変える

心が脳を変える 2006-12-8 7:32:00 by syogo
脳は決して、それほど堅いものではありません。触ったことのある人はご存じの通り、やわからめのクリームチーズといったところでしょうか。
それが刻一刻と、わずかずつとは言え変形・変質するのですから、人によって、考えることによって、思い出すことによって、全然違ったものに変わっていく、そういうもののはずです。
・・・中略・・・・
そこで著者は、強迫神経症の患者さんに対して、「あなたの「手を洗わなければ」という思いは、脳の機能障害のために、不適切に発されている「ん?」のせいなので、妥当性を欠いている」と、説明してあげることにしました。
すると患者さんは、「私は、そんな必要などないと知っているのに、手を洗うのがやめられない」と思うかわりに、「私の脳がエラーを発しているせいで、今、私は手を洗わなければという衝動にかられているが、そんな必要はまったくないのだ」と解釈することができたそうです。
そうすると、「手を洗う」という脅迫行動を、ストップさせることができた、というのです。これが本当だとすると、人間の「心」の非常に重要で面白い機能です。
私はこのエピソードは、強迫神経症だけではなく、やる気のなさや、悪癖を断ち切るという問題についても、応用がきくと思います。
ポイントは、「何かをしろ(あるいはするな)と「脳」は言っているけれど、それは脳の機能に故障があるからであって、本来そうする必要などないのだ」とはっきり知ることなのです
もちろんこれは、「脳」が「私」の一機能だから言えることであって、「脳」=「私」ならば、できないことです。
それだから、「心が脳を変える」(ことができる)という指摘は、大事だと思うのです。%

製薬会社のアンケート調査で、
禁煙したことがある人は、4人に1人いて、挑戦者のうち53%が失敗に終わって、禁煙外来を受診した人はその69%が成功していたそうです。
禁煙外来でも、
「吸いたいのは、あなたが思っているんじゃなくて、脳がそういう信号をだしているんですよ~~」とか、精神面からのケアをやっているのかなぁ。
やる気が出ない時や、仕事のスピードがなかなかでない時(私だな・・・)に、
『あ~~やる気が出ないのは、疲れたりしているせいじゃなくて、脳が間違った信号を出しているんだ。
本当は、今日は仕事がさくさくはかどってもいいんだぞ』
って思うことにしよう。(ちょっと無理がある?)